韓国SBS放送の『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』(1)
韓国SBS放送の『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』(2)〜(5)はこちらでどうぞ

2011年08月06日

鳥取地裁判決(2000年8月31日)(下)

世界基督教統一神霊協会鳥取教会を襲撃し、富澤裕子さんを拉致監禁した家族・高澤牧師に対する損害賠償訴訟で、判決文は前回は原告の請求と、原告、被告らの主張、争点部分まで掲示した。今回は後半の、争点に対する判断を掲載する。続きをどうぞ
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2011年08月04日

鳥取地裁判決(2000年8月31日)(下 )

現在は、自宅に帰ったところを、マインドコントロールにより精神的呪縛をかけて拉致監禁場所に移動する方法が主流のようだが、かつて、白昼堂々と暴行を加えて連行し、拉致監禁する方法が採られていた特定宗教団体に対する脱会説得。世界基督教統一神霊協会の信徒である富澤裕子さんが、同協会鳥取教会で屈強な男性約20人に襲撃され、拉致監禁された事件もその一つ。その鳥取地裁判決文を上下二回に分けて連載するが、今回はその下巻。分かりやすくするために、「主文」と「四 争点』を再掲し、その後今回分に入る。前回同様、登場人物の氏名については、富澤裕子さんと、高澤守・神戸真教会牧師以外は、適宜伏字とする。

<前回掲載分より>

主文

一 被告らは、連帯して原告らに対し、金五五万円およびこれに対する平成一〇年一〇月一日から支払い済みまで年五分の割合による金員を支払え。

二 被告らは、原告に対し、暴行、強迫、拉致、監禁、面談強要、電話による会話強要を行い、又はこれらの方法を用いて、原告が信仰する宗教を棄教することを強要してはならない。

第二 事案の概要
四 争点

1 本件不法行為の有無及び態様
2 高澤の行為は正当業務行為か。
3 原告の損害額
4 強要行為の差し止めの必要性

<以下今回掲載分>

第三 争点に対する判断

一 争点1(本件不法行為の有無及び態様)について

1 証拠(甲一ないし三、五、六、三四、三五、三八、三九、四一、四二、四六、四七、五一、五二、五五、八四、一二七ないし135、一三七、一三九、乙一二,一四ないし一八、二〇、二一、丙八、原告本人、被告<富澤さんの両親>、被告高澤守)並びに弁論の全趣旨によれば、次の事実を認めることができる。

(一)被告<富澤さんの両親>は、共謀のうえ、原告が統一協会の信者として、その信仰を有することから、その棄教を強要する目的で、原告を逮捕監禁しようと企て、
(1)平成九年六月七日、他一〇名くらいの者と共同して、鳥取教会において、原告を逮捕し、用意していた自動車内に連れ込んで監禁し、
(2)続いて他数名の者と共同して、原告を徳島県鳴門市内の鳴門リゾートマンションふるさと君に連行し、その後約三日間同マンションで監禁し、
(3)続いて平成九年六月一〇日ころから翌一一日にかけて、他数名と共同して、原告を自動車で大阪市内のライオンズマンション新大阪まで連行し、その後同年九月三日ころまで同マンションで監禁し、原告に対し、棄教、改宗を迫り、
(4)続いて平成九年九月三日ころ、他数名の者と共同して、原告を自動車で大阪市内の藤和シティコープ新大阪まで連行し、以降平成一〇年八月三〇日まで同マンションで監禁し、原告に対し、棄教を表明するのやむなきに至らしめ、もって、原告に精神上、肉体上、重大な苦痛、損害等を負わせた。

(二)右の間、被告<富澤さんの両親>は、原告に対し、娘を心配する家族としての態度で接した。原告は、逮捕監禁されされてから右ライオンズマンションに移って1カ月が過ぎるころまで、何もせずに寝そべったりして、そのころから洗濯を手伝ったり、両親と俳句を作ったりするようになった。原告は、同マンションで監禁されているとき、胃が痛くなったり、膀胱炎になったりしたが、被告<富澤さんの両親>は、薬を飲ませたり、医者の往診を受けさせたりした。

(三)原告は、藤和マンションに連れて行かれてからは、被告<富澤さんの母>と一緒に料理を作ったりするようになり、本心ではないものの、平成一〇年三月ころには統一協会の信者として重要な意味を持つ祝福指輪を外し、同年八月一七日には統一協会に対する脱会届を書いて提出するに至った。

2 被告<富澤さんの両親>は、同人らの行為は娘である原告を統一協会の違法な教え込みから解放するため、統一協会の妨害を受けない場所を確保する必要から採られた措置であり、マンションでの生活は、親子の生活であって、拉致、監禁といわれるものではない旨主張するが、本件の逮捕監禁はその当初において明白に原告の意思に反する者であったこと、原告が昭和四一年四月生まれで本件当時、三一歳の成人であったことを考えると、本件のような行為は、被告<富澤さんの両親>であったとしても許されるものではないと言わなければならない。

二 争点2(高澤の行為の正当業務行為性)について

証拠(丙八、被告高澤守)並びに弁論の全趣旨によれば、高澤は、原告が被告<富澤さんの両親>に統一協会の信仰の棄教を強要する目的で逮捕監禁されているのを知りながら、同人らから援助や助言を求められ、同人らの依頼により、原告に対し、統一協会の信仰を棄教するよう働き掛けたことが認められる。一般的に宗教活動は自由であるとしても、右のような状態にある原告に対し、その状態を知りながら、原告の意思に反する宗教活動を行うことは、正当な業務活動であるということはできない。そうすると、高澤は、少なくとも、前記一の1の(一)で認定の被告両親の不法行為を幇助したと言わなければならず、民法七一九条一、二項により、原告に対し、被告<富澤さんの両親>と連帯責任を負うというべきである。

三 争点3(原告の損害額)について

前記1のいで認定の本件不法行為の目的、態様や原告と被告<富澤さんの両親>との親子関係(高澤は被告<富澤さんの両親>を前提に同人らの依頼により本件に関与したものであること)を考慮し、原告の損害額を次のとおり認定する。
1 肉体的、精神的損害等 金五〇万円
2 弁護士料 金五万円
3 右合計 金五五万円

四 争点4(強要行為の差し止めの必要性)について

被告<富澤さんの両親>は、本件より以前にも原告を米子で監禁したことがあること(被告<富澤さんの父>)、高澤は統一協会信者の肉親の依頼を受けて本件と同様のことを本件以外にも多数行っていること(被告高澤守)に照らせば、本件差し止め請求を認める必要があるというべきである。

五 以上によれば、原告の請求は主文の限度で理由があるからこれを容認し、その余は理由がないからいずれも棄却し、主文のとおり判決する。

鳥取地方裁判所民事部
裁判官 一谷好文
平成一二年八月三一日
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2011年07月29日

鳥取地裁判決(2000年8月31日)(上)

鳥取地裁判決(2000年8月31日)

前回、世界基督教統一神霊協会の信徒である富澤裕子さんが、同協会鳥取教会で屈強な男性約20人に襲撃され、拉致監禁された事件について紹介した。今回はその結果どうなったか、鳥取地裁判決文を掲載する(上下二回連載)。登場人物の氏名については、富澤裕子さんと、高澤守・神戸真教会牧師以外は、適宜伏字とする。続きをどうぞ
posted by 原田和彦 at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 高澤守牧師研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

高澤守牧師の研究を始めます。

関東に宮村ありというならば、関西に高澤ありと拉致監禁牧師として全国的に名の知られた高澤守・神戸真教会牧師。1994年2月、信者である岡本圭二君が監禁場所のマンション6階から脱出しようとしたところ、家族が駆けつけ、中に引き戻そうとしてもみ合っている最中、岡本君が転落し、瀕死の重傷を負ったという岡本圭二君マンション墜落事件。1997年6月7日、統一教会に反対する牧師らで構成される武装グループ約20名が鳥取教会を襲撃し、スタンガン(高電圧で相手を気絶させる銃)、チェーン、鉄パイプなどで信者に暴行・傷害を加えながら暴れまわり、女性信者(富澤裕子さん)を拉致して連れ去った鳥取教会襲撃・拉致監禁事件。その派手さにおいては、宮村峻氏に勝るとも劣らない高澤牧師にも、スポットを当ててみたい。
続きをどうぞ
posted by 原田和彦 at 03:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 高澤守牧師研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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