韓国SBS放送の『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』(1)
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2011年01月31日

長すぎる通知書の疑問

検察審査会議決通知書を読む(16)─通知書の異常な長さの意味は?統一教会,統一協会,救出,検察審査会,相談,相談会,説明,説明会,脱会,説得,宮村峻,宮村
新年に入ってから、拉致監禁事件が発生。また一方でNK氏から山口広弁護士を代理人とした通知書が、拉致監禁被害者の後藤徹氏やフリーランスのジャーナリスト・米本和広氏らの元に届いたという知らせを受け、しばらく検察審査会の議決通知書から離れていた。が、1月2日の拉致監禁事件もひと段落。また山口代理人と、米本氏、後藤氏らのやり取りも今後の展開を待つ段階であるので、再び検察審査会議決通知書に戻る。今回は、通知書が10ページと、ほかの事例に比べて極めて長大なものになっていることへの疑問を記す。この10ページにも及ぶ通知書、長すぎはしないか、という思いから、第四検察審査会に電話で問い合わせ、ほかの議決通知書を閲覧できないかと申し入れた。それに対して担当者はできないと回答した。窓口に行って直接手続きをすればなんとかなるのか、調べて連絡をいただきたいと依頼し、ファックス兼用の電話番号を知らせた。帰宅して、留守電かファックスでも届いているだろうか、と探したが、連絡は来ていなかった。

そこで、直接検察審査会で閲覧することはあきらめ、ネットで検索してみることにした。いくつかの議決通知書が掲載されていた。その一例として、まずはこちら。2004年に、日歯連闇献金事件が発覚したが、自民党総裁及び総理大臣経験者橋本龍太郎、野中広務元自民党幹事長、青木幹雄自民党参院幹事長の3人が野中が橋本らと共に1億円の小切手を受け取る現場に居合わせたことを否定。東京地検も政治資金規正法違反で捜査していたが、関与しているが積極的でないとして起訴猶予となったもので、これに対して東京第二検察審査会が不起訴は不当であるとする議決を行ったものだ。クリックしてそのページを見ていただけるとわかるが、これだけの大事件でもA4用紙一枚に収まる程度のものだ。

被疑者石川昌彦他4名に対する特別公務員職権濫用被疑事件についての川越検察審査会の通知書も挙げておこう。これは埼玉県警察本部地域部鉄道警察隊に勤務する警察官石川昌彦氏、上山岩夫氏及び氏名不詳の警察官数名が、平成10年10月1日、埼玉県大宮市錦町六三〇番地所在の同警察隊取調室において、軽犯罪法違反の被疑者として請求人を取り調べた際、同日午後3時ころから同日午後6時30分ころまでの間、帰宅を望んでいる請求人に対し、「自分の行為が軽犯罪法違反に該当するという事実を認め、今後同様の行為を行わないと供述すれば帰宅を許すが、しなければ帰さない。」旨執拗に繰り返して脅迫、その間請求人を同取調室から退去することができないようにし、、請求人を監禁したとする特別公務員職権濫用被疑事件が不起訴処分になったことの当否について、川越検察審査会に申し立てられた件である。これなんかもっと短い。

次に被疑者の元大阪市長磯村隆文外1名に対する背任被疑事件。これは大阪市が長年にわたって民間病院「芦原病院」(大阪市浪速区)に多額の貸付金と補助金を違法に支出していたことが発覚。前大阪市議の姫野浄氏とおおさか市民ネットワーク代表の藤永延代氏が関淳一大阪市長、磯村隆文前市長、芦原病院を運営する浪速医療生活協同組合の中逵谷守理事長ら五人を背任の疑いで大阪地検特捜部に刑事告発。不起訴処分となったが大阪第二検察審査会が起訴相当の判定を下したものだ。

さらには「東京第五検察審査会」の小沢幹事長「起訴相当」議決も見てみよう。

これらの検察審査会通知書を見ると、後藤徹氏の訴えに対して不起訴相当の判断を下した東京第四検察審査会の通知書は、異常に長いことに気が付く。このことは何を意味するのであろうか。

通常の常識的感覚で見ると、12年5カ月もの間、後藤氏を本人の意思とは関係なく何ヵ所かのマンションに住まわせ続けた行為は、間違いなく拉致監禁である。下手をすると、逮捕監禁罪が適用されてしまうケースでもある。後藤氏は宮村氏らを刑事告発し、宮村氏らは書類送検された。ところが、後藤氏が路上に追放され、着の身着のままで逃げてきたため、逮捕監禁罪を適用するには、検察としては物的証拠が不十分であったのだろう。宮村氏らを不起訴とした。しかし、これまで通知書を検討してみると、どう見てもこれは逮捕監禁罪が適用されてもいいくらいの行為である。これを不起訴相当とするには、世間が納得するだけの説明が必要だったのではないかと推測できる。

事実、これまで検討してきたように、第四検察審査会の議決通知書には、よく読むとかなりおかしな記述に多々出くわす。さらっと読むとうなづきそうになるが、深く検討すると、そのおかしさが浮き上がってくる。後藤氏はこの議決により、司法による拉致監禁撲滅への道を断たれた。後に残されたは民事訴訟のみだ。2月にはおそらく提訴するだろう。その後の公判での争いを通じて、この第四検察審査会の議決通知書の異常さが浮き彫りになることを期待する。
posted by 原田和彦 at 03:28| Comment(3) | TrackBack(0) | 検察審査会議決通知書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 この記事の注目度は低い(投稿数で判断)のかもしれませんが、出色だと思っています。

 検察審査会の議決文をチェックするというのは「これはすごい!」です。

 私も、後藤さんの民事裁判が始まったら、本格的に調査し、言及したいと思っています。

 原田さん、頑張ってくださいね。
Posted by 米本 at 2011年02月09日 15:46
米本さん

ありがとうございます。後藤さんの民事裁判に勝てば、検察審査会の現行システムの存在価値が問われることは間違いないと思われます。

米本さんが地道に拉致監禁問題を追いかけてこられたので、私も米本さんの「火の粉を払え」ブログ(http://yonemoto.blog63.fc2.com/)で学ばせていただいています。後藤さんが民事提訴までこぎつけたのも、米本さんがいてのことだと思います。頭が下がります。
Posted by 原田和彦 at 2011年02月09日 17:30
原田さん、
私も、この記事、興味深く読みました。「通知書の長さ」に注目するなんて、私は、想像もつきませんでした。Thanks
Posted by Yoshi at 2011年02月10日 09:53
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