韓国SBS放送の『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』(1)
韓国SBS放送の『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』(2)〜(5)はこちらでどうぞ

2010年11月11日

浮き彫りになった拉致監禁のマニュアル化

検察審査会議決通知書を読む(6)─京王プラザホテルからマンションへの移送は既定路線か?統一教会,統一協会,救出,検察審査会,相談,相談会,説明,説明会,脱会,説得,宮村峻,宮村
後藤徹氏の申立てに対する検察審査会の議決通知書に記された当該の事例に入る前の足踏み状態が続いている。その目的についてまず述べておこう。それは、宮村氏が後藤氏の拉致監禁にどの程度主導権を握って関与しているかということを示すためである。10月27日付投稿「鳥海氏の体験と酷似している後藤氏の京王プラザホテルでの拉致監禁」の最後に、マニュアルがあるとみることができると書いた。そのことを検証したうえで検察審査会議決通知書の検討に入った方が、同通知書の誤りをより鮮明に浮き彫りにすることができると思っている。

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後藤徹氏が礼拝に参加させられた荻窪栄光教会
さて、後藤氏、鳥海氏ともに京王プラザホテルでの拉致監禁から始まっているが、これまで述べてきた京王プラザホテル滞在時の処遇だけでなく、次の監禁場所に移動する前後の状況も、これまた酷似している。米本和広氏の「火の粉を払え」の当該記事を見ると、後藤氏が京王プラザホテルで拘束されていたのは一週間である。最初の三日間は、一方的に拉致監禁されたことに対して取っ組み合いをしたり「出せと」騒ぎ立てたりして抵抗した。しかしその後後藤氏は、このままでは部屋から出られないと判断し、偽装脱会に方針を切り替えた。つまり信仰を捨てたふりをした。次の監禁場所に移送されたのがその四日くらい後だから、この偽装脱会を宮村氏が脱会と判断したのだと推定される。

これに対して鳥海氏の事例ではどうか。その著書「監禁250日─証言『脱会屋のすべて』」(光言社刊、1994年)ではその57ページに

四月十一日から五月五日ごろになると、彼らの「統一教会は悪いものだ」という話をあまりにもたくさん聞かされて、擁護しても平行線をたどるだけだしこのままでは、ここから抜け出すのは難しいと思うようになった。
(中略)そこでとりあえず、相手の出方を見ながら行こうという方針に代え、あまり反論しないようにすることにした。

との記述がある。期間の差こそあれ、激しく抵抗したり、統一教会擁護の議論を展開していた状態から、偽装脱会、もしくは反論しない状態への方針転換という形は、後藤氏及び鳥海氏に共通している。してみると、この反応の変化が宮村氏に、棄教もしくは信仰の変化を確信させたと見ることができる。そして次の監禁場所での両者の振る舞いも、似たようなものがある。

後藤氏は偽装脱会を貫くため、次の監禁場所である杉並区のマンションに移送されてから荻窪栄光教会の礼拝への参加させられたり、監禁中の統一教会員を訪ねて保護説得活動に積極的に同席させられたりしている。後藤氏はこのマンションに監禁中の1987年11月下旬ごろ、荻窪栄光教会の日曜礼拝に参加させられた際、トイレに行くふりをして教会建物から脱出に成功。第一回の監禁から解放されている。

他方、鳥海氏の場合は、次の監禁場所である「シャンボール荻窪」に移送されてからは、逃げようという気力が失せ、抜け殻のようになったという(同書74ページ)。また「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣き始めたときには、その泣き方の激しさから、家族も驚き、鳥海氏が統一原理の間違いに気がついたと思った様子だった(同書77ページ)という。鳥海氏の場合はその後脱出を試みるが、失敗に終わっている。

このように二人のパターンを見てみると、後藤氏と鳥海氏の拉致監禁は、酷似していることが分かる。これでまたさらに、拉致監禁にはマニュアルがあり、宮村氏主導のもとに拉致監禁が行われていることが浮き彫りになった。
posted by 原田和彦 at 23:53| Comment(12) | TrackBack(0) | 検察審査会議決通知書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マニュアルといえば・・・。
 私が監禁されていたとき、元教会員だけで、私の監禁場所を訪れた事がありました。高森さん(仮名)を筆頭にかなりサディスティックな態度でした。私は監禁初期のころからあまり暴れたりしなかったのですが、そのときの彼女たちの態度は、私をあえて挑発するような態度でした。私を脱会させにきたというか、ただ私を怒らせにきたんじゃないかと思いました。向こうから提供される話題も統一教会の教理の間違いや、スキャンダルのような話題ではなく、何故、原理講論は本屋で売ってないのかというような私にはどうでもいいようなことをでした。私の答えを聞いて、なんておばかな答えなのといわんばかりの嘲笑を浴びせてきたりもしました。
まあ、私は、本屋の勝手じゃん!!ぐらいにしか思ってなく、まったく興味なし・・・。その答えを知ったところで、だから???・・・というしかないのですが・・・。

 でもそんな不毛な議論が延々と続き、私もついにはブチ切れましたが・・・。

 私が、はじめて宮村ガールズに遭遇したのは、私が監禁される一年前、荻窪栄光教会でしたが、そのときも、私を馬鹿にしたような態度で、びっくりしました。
 まあ、統一教会の若い女性教会員といえば、純粋で、なにかちょっとでもいいことがあると、"今日は導かれた〜”なんていってオーバーに喜ぶような人が多いのです。ついこの前までは、そんな人だったと思われる元教会員の皆さんが、こんなサディスティックな人に変貌しちゃうの??
 宮村氏という人は、どんな洗脳マジックを使っているのだろうと、疑問に思ったものです。

 後日ですが、私はバカにしたような態度は、宮村氏の指示だという事がわかりました。ようは、私を怒らせることが目的だったようです。

 私を怒られることで、どんな心理的な効果があるのかはわかりませんが、私が、宮村氏の説得に屈してしまったら、私も彼女たちみたいな人になっちゃうのかしら・・・。それはいやよと思ったのはいうまでもありません。

 
 
 
Posted by YAMA at 2010年11月12日 09:18
YAMAさん、コメントありがとうございます。
挑発の言葉や態度も宮村の指示ですか。ならばこのあと何回かあとに取り扱おうと思っていますが、後藤氏のハンガーストライキのきっかけとなった、後藤氏の室内での軽い運動の声が大きいと兄嫁がクレームをつけた、韓国語の教材(市販のものであれば本の数千円も出せば買えると思いますが)を買ってほしいとの後藤さんの依頼を妹がはねつけた、ノートを買ってほしいというささやかな依頼さえはねつけた、というのも、後藤さんへの挑発的行為の一環だったのかもしれませんね。
Posted by 原田和彦 at 2010年11月12日 09:49
どこまでが、宮村氏の指示なのかはわかりませんが、挑発的だったのは、一部の女性たちだけです。(勝手に宮村ガールズと命名させていただきました。)男性は、むしろ穏やかな人が多かったです。
 あのような脱会活動のお手伝いをずっとしていたら、メンタルに影響ないのでしょうかね〜。私は専門家でないのでなんともいえませんが・・。それに、その後の彼女たちを知らないのでなんともいえません。
 ただ、米本さんのブログにも言及されていたように、親たちの間では、脱会活動にのめりこむ事をけん制するうごきもあったので、お礼奉公があけたら、フェードアウトしていくのだと思いますが・・・。
 
Posted by YAMA at 2010年11月12日 10:12
もし心理的にフェードアウトできない人たちがいたとしたら…高森陽子氏(仮名)もそのような一人だったのかもしれませんね。、
Posted by 原田和彦 at 2010年11月12日 10:25
フェードアウトできない人・・・。
まあ、説得現場にいけば、被説得者の家族からは超ありがたがられます。私も偽装脱会したてのまだ監禁下におかれていたとき、脱会同行をさせられました。そのときの家族の皆さんからは、やっと待ちに待った救世主がきてくださったというような感謝と羨望の視線を感じました。
 偽装脱会の身ながら、ここにいる人たちから私はありがたがられているという優越感を一瞬とはいえ感じてしまいました。もちろんすぐに正気に戻りましたが・・・。本当に奇妙な体験でした。
 本当に脱会した人にとっては、それをもっと顕著に感じることになるでしょう。
 でもそれは、"カルト"より恐ろしい"反カルト"の入口かもしれませんね。 
Posted by YAMA at 2010年11月12日 11:38
“カルト”より恐ろしい“反カルト”…統一教会は、辞めてしまえば追いかけてはきません。が、“反カルト”は裁判、献金、そして脱会支援が、エンドレスに求められる。そして何よりも怖いのが、親子の縁が元通りに戻らない人が多いと聞きます。無間地獄の入り口がそこにぱっくりと口を開けているということでしょうね。
Posted by 原田和彦 at 2010年11月12日 16:51
人を傷つけ、見下すような行為を、救いの行為だと錯覚してしまう事がこわいのです。少なくても統一教会には、集団で人を嘲笑するような文化はありません。

 親から虐待を受けた子供は大人になると自分の子供を虐待してしまう確率が高いと聞きます。そういう連鎖が、この世界にもあるのでしょうか?

 私はとある拉致関連の集会に参加したとき、水茎会の集会に参加し、監禁を決意するところまでいったものの、元教会員の様子に違和感を覚え、監禁をやめたご家族の話を聞きました。ターゲット本人から聞いたんですよ。
Posted by YAMA at 2010年11月12日 18:58
鳥海氏の監禁の経緯を知っている者です。

あくまで直感ですが、監禁の背後には国際的な謀略があると思います。

従って宮村は末端のエージェントに過ぎないのでは。

おそらく宮村本人もわかってないでしょう。

人間を物質世界に閉じ込めたい勢力との戦いでしょう。
Posted by 6500双の田口です at 2010年11月13日 08:13
田口様。そうですか、もしよろしければ、ブログに書いた以外のことで、鳥海氏の監禁の経緯についてご存知であれば、私のメルアド宛に教えていただけますか。

国際的な謀略ということに関しては、当ブログにおいては宮村氏に焦点を絞っておりますので、あまり話を広げたいとは思いません。他のブログにてお願いします。
Posted by 原田和彦 at 2010年11月15日 12:01
YAMAさん、コメントありがとうございます。元教会員の方に、このブログに体験談などお書きいただければ、うれしいのですが、それは難しそうですか。
Posted by 原田和彦 at 2010年11月15日 12:26
たまたまあけたらちょうど3000ヒットでした。
元教会員の方に、このブログに体験談などお書きいただければ、うれしいのですがとはどういう意味で???。もしかして、私の書いた意味がちゃんと通じてないのでしょうか・・・・?
ちゃんともう一回説明しますね。

 とある拉致監禁の集会(もちろん統一教会内の集会です。)でとある教会員が、自分の家族は、水茎会につながって、親が自分を拉致監禁を決意するところまでいったのですが、自分の姉妹が、水茎会の集会に参加していた元教会員(つまり、宮村氏によって説得された元教会員です。)の様子に違和感を感じ、親を説得して脱会を断念したというものです。
どのように違和感を感じたまでは、ちょっと不明ですが、一般人から見ても、宮村氏に説得された元教会員は、へんって事なのでしょうか?

 私は、脱会するか否かは、本人の自由だと思いますが、あのような説得活動のお手伝いを続けていくのは、よくないと思います。性格がゆがんでしまうとか、人格的に問題が出たりとかっていう意味で。
 "反カルト"の入口を垣間見た1人として断固としてそう思います。


 
Posted by YAMA at 2010年11月15日 20:48
YAMAさん、詳しい説明ありがとうございました。

>自分の姉妹が、水茎会の集会に参加していた元教会員(つまり、宮村氏によって説得された元教会員です。)の様子に違和感を感じ、親を説得して脱会を断念した

それはまた、すごいことだと思います。信者が信者家族に説得しようとしても、宮村色に染まっている家族には効果がないと思われますが、自分の姉妹、つまり家族側の一人が「お父さん、お母さんの気持ちは分かるけど、宮村氏サイドもちょっとキモイよ」と言ってくれると、両親も考え直すでしょうね。多くの信者家族がこのブログを見てくれるよう、私にも励みのお言葉とさせていただきます。YAMAさん、ありがとうございます。

次回分から検察審査会議決通知書の本文に入っていますので、ひょっとしたら拉致監禁推進派からのアクセスも多くなるかもしれません。
Posted by 原田和彦 at 2010年11月16日 10:02
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