韓国SBS放送の『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』(1)
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2010年10月31日

後藤徹氏が検察審査会議決通知書に反論

検察審査会議決通知書を読む(4)─後藤徹氏が反論統一教会,統一協会,救出,検察審査会,相談,相談会,説明,説明会,脱会,説得,宮村峻,宮村
ここで、連載中の一回分を費やして、後藤徹氏が検察審査会通知書に対する反論を、拉致監禁被害者の会のブログに掲載したことをお知らせする。

ogikubopureisu.jpgその要旨をまとめる。検察審査会通知書では

@後藤氏が家を出る際に靴を履いていたことと、大声を出さなかったことをもって、しぶしぶではあったが後藤氏が行くことを承諾して準備したマンションに行ったものであり、逮捕も監禁もしていない被疑者側の供述を採用している。

A車での連行中、簡易トイレを使うよう命令されたことについて、通知書では簡易トイレは、父がトイレが近いことから常備していたもので、簡易トイレを使うことを申立人は拒んではいない、新潟には今までもノンストップで行っておりこのとき初めてノンストップで行ったものではない、遅い時間帯であり一刻も早く到着したかった、との被疑者等の供述を採用している。

B部屋にいるのが女性だけだった時期もあったことについて、通知書では、部屋にいるのが女性だけだった時期もあることをもって、体力的に勝る後藤氏が脱出することが困難でなかったと結論づけている。

C玄関のドアチェーンの南京錠、および窓の特殊な鍵による施錠について通知書では、まずパレスマンション多門607号室での監禁について、内側から開けられないような鍵が付けられていると思ったというのは後藤氏の推測による主張に過ぎないと結論づけている。また荻窪プレイスマンション(写真)605号室の玄関ドアの鍵については、後藤氏の供述調書に、「番号の付いた鍵が見えた感じがした」と記されていると述べている。さらに荻窪フラワーホーム804号室の監禁状態については、玄関のドアチェーンに南京錠を付けていたこと、窓を特殊な鍵で施錠したのは、親等と一緒にいる後藤氏を奪還するためにチェーンカッター等でドアチェーンを切断して家の中に入って来るのを防止するためだったという被疑者等の供述を採用している。

D通知書では統一教会を批判したり、棄教や脱会を強要したりしたことは一度もなく、後藤氏が「出せ」と言ったこともないし、玄関に行こうとしたこともなく、逆に後藤氏を外に出そうとしたが拒否したとする被疑者等の供述を採用している。

E抗議のハンガーストライキ、食事制裁、解放直後の体重、痩身写真について通知書では、まずハンガーストライキについて統一教会の実践の一つである願掛けのための断食であり、食事制裁もしていないとの被疑者等の供述を採用。体重について入院先の病院で計った体重が39.2キログラムであったことに疑問符をつけ、送信写真についても後藤氏が風呂に出入りするときにパンツ一丁で出入りしている姿を見た際には、あのように痩せてはいなかったとの被疑者等の供述を否定しなかった。

これについて後藤氏は以下のように反論している。

@については、

 事実は、後藤氏が述べている通りであり、後藤氏が決して自宅から移動することを承諾したわけではなく、自分から行ったわけでもない。8年前に既に拉致監禁を経験しており、再び拉致監禁されることがあれば、今度は、簡単には解放されないと思い、警戒していたため、後藤氏からわざわざ監禁場所に行くなどということは絶対にありえないこと。気が動転していたことと、この日から既に12年以上が経過しているため、当時の記憶が鮮明でないが、靴を履いたのだとしたら、無理やり引きずられるように連行される途中、かろうじて履いたものだと思うと述べている。声が出なかったのは、恐れや焦りで気が動転していたため。よって、被疑者等の突然の拉致行為によって後藤氏が恐怖に陥り気が動転していたことを理解しようとしない検察審査会の認定は、余りにも理不尽だとしている。

Aについては、

この日、検察審査会の認定によると東京の実家を出たのが午後9時、新潟のマンションに着いたのは午前2時半。この5時間半、ワゴン車は高速道路のサービスエリアやパーキングエリアのような休憩所には一度も立ち寄らず、東京から新潟までの300数十キロを同じ運転手がノンストップで運転し続けた。この間父は、一切トイレ休憩をしておらず、簡易トイレも一切使用していない。すなわち、父がトイレが近かったなどというのは作り話であるとしている。

父は60歳代で運転免許を取得し、当時自家用車をよく乗り回していたが、父が簡易トイレを車の中に常備したことはなく、使用したこともなかったという。つまり簡易トイレは父には必要なかったというのがこの点に対する後藤氏の反論である。

Bについては、

まず先ず、各マンションの部屋では女性だけしかいなかったとしても逃走を阻止するに十分な厳重な施錠がなされていたという基本的な状況を挙げたうえで、1998年12月末までの時期は、監禁から脱出するために信仰を失ったふり、すなわち“偽装脱会”をしていた期間であったため、監視がなくなり確実に逃走できる状態が訪れるまでは、まだ信仰を捨てていないことを疑われるようなヘタな行動を取ることはできなかったこと、監禁が長びくにつれて、極度の運動不足と、ハンガーストライキ後の食事制裁とによって体が衰弱し、女性からも簡単に取り押さえられるような体力しか残っていなかったことから、脱出は困難であったと反論している。

Cについては、

パレスマンション多門607号室での監禁については、松永牧師の来訪時に、父は玄関を開けるためにわざわざ解錠のための鍵を手にして玄関に向かっていたので、同室での玄関ドアに内側から施錠できるタイプのものが取り付けられていたことは間違いない。荻窪プレイスマンション605号室の玄関ドアの鍵については番号の付いた鍵をハッキリと見ており、「見えた感じがした」という程度のものではありません。このことは、警察での取調以来、終始証言してきた。荻窪フラワーホーム804号室の監禁状態について、被疑者等も玄関のドアチェーンに南京錠を付けていたこと、窓を特殊な鍵で施錠していたことを認めている。その理由として統一教会の信者が、親等と一緒にいる後藤氏を奪還するためにチェーンカッター等でドアチェーンを切断して家の中に入って来て、後藤氏を奪還するのを防止するためだったと供述しているが、被疑者等によるこの供述は、はなはだしい詭弁で、第1に、防犯チェーンを切断されるという事例など存在しない。また、玄関ドアを開けさえしなければ、防犯チェーンを切られることなどあり得ない。、また後藤氏は防犯チェーンを外から切られることの対策としては、防犯チェーンに南京錠を掛けることに意味はなく、中にいる人間を外に出さないためにこそ、防犯チェーンに南京錠を掛けることの存在意義があるとして、被疑者等の供述を極めて悪質な詭弁であると述べている。

Dについては、

被疑者等の供述は全くのウソであるという。後藤氏の陳述書によれば、804号室にて信仰を維持していることを表明して間もない頃、後藤氏は脱出を試み玄関に向かって行きました。ところが、兄から足技を掛けられて倒され、取り押さえられた。玄関ドアに南京錠及びチェーンによる施錠があるだけでなく、力づくで脱出を拒まれたことから、後藤氏は同室からの脱出を断念させられた。

 宮村等に対しても、「ここから出せ!」「あんたら、統一教会は人権侵害をしていると言うが、統一教会は人を監禁したりしないぞ!あんたらの方が人権侵害をしているじゃないか!」「信教の自由を何だと思っているんだ!」と言って激しく抗議した。しかし宮村氏らは「もし自分の子供が統一教会を辞めなければ、家に座敷牢を作って死ぬまで閉じこめておく」などと述べて後藤氏に棄教を強要。さらに宮村氏や同行した元信者らは、脱会説得の最中、「馬鹿」「あほ」と後藤氏を侮辱し続け、元信者は話をしている最中、突然、出されていた緑茶を後藤氏の顔面に浴びせかけるなどの蛮行を行った。更に、兄は後藤氏に「本当ならぶん殴って半殺しにしてやるところだ!」などと絶叫、妹も「こんな調子だったら一生このままだから覚悟して」などと言って、後藤氏を脅迫したとしている。こ
のような極度に苦しい日々が続き、その時に受けた精神的苦痛のため、「私はもういっそのこと死んでしまいたい」と思ったという。

また後藤氏が玄関目がけて突進し、脱出を試みるようになった。そして家族から取り押さえられる度、後藤氏は力の限り近所中に聞こえるくらいの大声で、「出せ」「助けてくれー」「警察を呼べ」と何度も何度も繰り返し叫び、命がけで脱出を試みたそうだ。しかし後藤氏兄、妹、母によって取り押さえられ、はがいじめにされ押し倒された。こうした揉み合いにより顔や手足から出血して血だらけ、体中アザだらけになり、着ていた上着はボロボロに。手足からの出血は畳にもしたたり落ち、タオルで手や畳を拭いたという。こうした肉体的拷問に加え、教祖、教会、教理に対する悪口を連日、監禁部屋で強制的に聞かされ、精神的拷問も加えられたとも反論している。

Eについては、

ハンストを決行したのは、監禁に対する抗議以外にはあり得ない。食事制裁についてはハンストを繰り返すたびに被疑者等の食事制裁による虐待の程度が酷くなっている。特に2006年、30日のハンスト後の70日間に亘る少量の流動食しか与えない食事制裁による虐待は過酷を極めました。この間後藤氏は飢餓状態に陥り、被疑者等の目を盗んで、残飯や生米等を食し、餓死を免れたという。

 体重については後藤氏はひざの激痛で、一人で立つことが困難だったため、体重計に乗る時には看護師さんに手を貸してもらった。しかし数秒間は自力で立ち、そのときの体重計のデジタル表示が示した値は間違いなく「39.2キログラム」だったという。ところが、議決文を見ると倒れないよう手を貸したまま測定したと述べていて、この点に誤りがある。数秒間でしたが、看護師の手を借りずに計ったのだという。

 また添付の痩身写真については、入院から3日目の2月13日の午後、ルポライターの米本和広氏が見舞いに訪れた時、間違いなく米本氏が撮ったもの。初対面にもかかわらずいきなり「服を脱いで下さいませんか?」と切り出したため、かなり戸惑ったことを覚えているという。

 以上、後藤氏は検察審査会の議決通知書の内容が、主要な点においてほとんど被疑者側の虚偽の供述を採用しており、到底納得できないとしている。

 さらに後藤氏は、陳述書について、議決書の内容は、素人の審査員が書いたとは到底考えられない内容であり、検察官の恣意的な意見陳述(検察審査会法35条)が審査員の意思決定に少なからぬ影響を及ぼした可能性もぬぐえないとしている。この点は、今後後藤氏が民事訴訟提訴に踏み切るとすれば、重要な争点の一つとなるだろう。

posted by 原田和彦 at 02:42| Comment(3) | TrackBack(0) | 検察審査会議決通知書を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 後藤父はトイレが近いから携帯トイレを車に積んでいた!?

 思わず、キーボードにコーヒーを吹き出してしまった。(ベランダで乾かすのに2時間もかかってしまったぞな)

 歳を取ると、確かにトイレが近くなる。ならば、トイレが近くなった高齢者ドライバーは携帯トイレを車に積んでいるのかいな。ホイキタどっこい。そんな話、聞いたことがないぞ。携帯トイレを用意するのは、チビちゃんがいるところだよ。

 一般道を走っていて、トイレがしたくなった。その場合、「停車禁止ではない路肩(探すのに苦労するぞっ)」に車をとめて、ヨイコラサと携帯トイレを出して、横を車が走ってるのを見ながら、しゃーっとするのかねえ。ホイキタどっこい。
 ふつうは、ロードサイド店の駐車場に入って、その店のトイレを使用する。一般的にはコンビニを利用するぞな。

 高速道を走っていて、トイレがしたくなった。その場合、「緊急停車が可能なスペースが取ってある路肩」に止め、車ビュンビュンの横でしゃーっとするのかね。100キロのスピードで走っているときそんな路肩を見つけようとしていると事故を起こす。それより、探している間に、漏れてしまう。アンモニア臭がアクセルにブレーキに。
 ふつうは、トイレが近い人はサービスエリア、パーキングエリアがあればそのつど止まり、オシッコをするものだ。ホイキタどっこい。

 被告人たちはなぜ、「携帯トイレなんか車に積んでいませんでしたよ」と、全否定しなかったのか不思議でならない。

 民事裁判でのやりとりがますます楽しみになってきたぞな。
Posted by 米本 at 2010年11月01日 20:34
後藤さんの反論のほうが、よほど説得力があり、信憑性が高いですね。

検察はこれを反証するために、余計に鍵を取り付けたり、窓枠に監禁用の小細工の後が残っていないかを、パレスマンション多門、荻窪プレイスマンション、荻窪フラワーホームの管理会社またはオーナーに調査をかけるべきだと思います。

個人的に検察に問い合わせをしてみましたが、受け付けてもらえませんでした。検察の怠慢こそ、問題ですね。
Posted by みんな at 2010年11月05日 08:19
米本さん
みんなさん
コメントありがとうございます。

誰が考えても、誰が見ても、こんなことがあってはならない。そういうことに警察はかなり捜査したらしいけれども検察でつぶされた…大阪地検特捜部の問題で検察はゆれていますが、ひょっとしたら、東京地検でも後藤さんのもともとの陳述書がどこかで改ざんされて保管されているなんてことはないのかな。

とはうがちすぎかもしれませんが、大阪地検のことを考えると、東京地検でもありか、なんて考えてしまいます。
Posted by 原田和彦 at 2010年11月05日 09:55
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